蜂の子のチカラ

蜂の子に劣らぬスズメバチの焼酎漬けの効能・効果

蜂の子は佃煮や甘露煮、炊き込みご飯などにして食べられる栄養豊富な食材ですが、成虫のスズメバチも焼酎につけて飲むと、高い薬効があることで知られています。今回は、スズメバチの焼酎漬けの効能・効果、作り方についてご説明します。

スズメバチの焼酎漬けの効能・効果

蜂の毒針は産卵管の変化したものです。毒針はえさの採取のためではなく、外的を攻撃するためにあります。とくに、繁殖期などには攻撃性が高くなり、多くの人が刺されたり、アナフィラキシー反応により死に至ることがあります。毒の成分は主にヒスタミンやセロトニンなどのアミン類、メリチンやハチ毒キニンなどの低分子ペプチド、ホスホリパーゼやプロテアーゼなどの高分子タンパク質などです。針で刺されて体内に注入されると強い毒性を発揮しますが、少量を飲むと、毒はわずかに胃壁から吸収されるだけで影響はなく、強い生理活性作用が健康増進に効果を生み出しています。朝晩おちょこ1杯程度を毎日飲み続けると健康維持・増進に効果があるといわれています。効能としては、疲労回復、滋養強壮、不整脈、高血圧、動脈硬化、糖尿病、前立腺肥大など、また、飲むだけではなく水で2倍ほどに薄めて肌に直接塗布すると虫刺されやかゆみ止め、肌のトラブルなどにも効くといわれます。

スズメバチの焼酎漬けの作り方

蜂の子を採取する際に捕らえた成虫を果実酒などを作る大き目のビンに入れます。害虫として駆除された薬剤などを使用して死んだ蜂ではなく、煙でいぶした仮死状態の蜂を使います。生きている蜂を入れると、焼酎の中にたくさんの毒を吐き出します。これを熟成させることにより薬効の高いスズメバチの焼酎漬けになります。昔は焼酎が使われていたようですが、現在では果実酒用などのホワイトリカーで漬けるのが一般的です。飲み頃は、ビン全体が茶色く色づいたころです。長く漬け込めば漬け込むほど熟成され、まろやかになります。

スズメバチの焼酎漬けも蜂の子に劣らない高い薬効があります。市販の製品もありますので、健康増進のために利用されてはいかがでしょうか。

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