蜂の子のチカラ

蜂の子とワーファリンの飲み合わせは?

血栓塞栓症の予防や治療に使用されるワーファリンは血液が固まるのを防ぐ抗凝固剤ですが、作用を増強したり減弱したりする相互作用のある、他の薬剤や食品との飲み合わせの難しい薬です。今回は、蜂の子とワーファリンの飲み合わせについてご説明します。

ワーファリンとは

ワーファリンは医薬品名をワルファリンカリウムといい、商品名をワーファリンとして使われています。血液を固まりにくくする作用があり、心臓弁膜症の弁置換手術後や心房細動が原因の脳塞栓症予防、深部静脈血栓症による肺塞栓症予防などの血栓塞栓症の治療や予防に使われています。ワーファリンは多くの医薬品との飲み合わせの問題や副作用が指摘されています。催奇形性があるため妊婦の使用は禁忌されています。また、ビタミンKを含む食品、例えば、納豆、クロレラ、青汁などは一緒に摂ると、ワーファリンの効果を弱めてしまいます。逆に、抗リューマチ薬イグラチモドと併用すると、ワーファリンの効果が増強されて出血が止まらなくなることもあります。飲み合わせの非常に難しい薬品です。

蜂の子とワーファリンの飲み合わせは?

蜂の子にはビタミンKが4μg/100g(蜂の幼虫の缶詰)ほど含まれていますので、ワーファリンとの同時摂取は避けたほうがいいでしょう。ビタミンKは、骨粗鬆症の治療薬にも使われるように骨の形成を促進する働きや、出血時に血液を固める成分を活性化して止血に効果があります。健康な人にとっては重要な成分です。しかし、蜂の子やローヤルゼリーなどすべての蜂製品にはビタミンKが含まれていますので、ワーファリンを使用するような健康状態では同時に摂取することは控えなければなりません。ケガや病気などで出血するようなことがあれば、出血が止まらず大事に至る可能性があります。ただし、既に蜂の子をサプリなどで継続的に摂取している方は、まず、医師に相談しましょう。納豆や青汁などに比べると、ビタミンKの含有量は1/5以下と低いものですのですから、大きな影響を与えない可能性もあります。

蜂の子とワーファリンは一緒に摂ることは避けたほうがいいでしょう。ワーファリンは忌避すべき成分の多い医薬品ですから、他のサプリや薬品を摂取する際にも必ず医師に相談しましょう。

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